加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症とは

加齢により網膜の中心部である黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなる病気です。いくつかの治療法が新たに開発され、多くの患者さんで視力の維持や改善が得られるようになってきました。

症状

加齢黄斑変性の症状は、視野の中央が見えない、ゆがむ、暗く見えるなどです。本人は加齢だと思い見過ごすことも少なくありません。病型によっては急速に、視力が低下してしまいます。全く光を失うことは稀ですが、文字が読めない、見たいものが見えないという不便な状態になります。

原因

加齢黄斑変性は年齢を重ねるごとに誰にでも発症する可能性はありますが、加齢だけではなく、喫煙や太陽光なども関係していると報告されています。諸外国に比べ、日本人では男性に多いことが特徴です。これは高齢者における、男性の喫煙率が高いためと考えられています。

治療法

加齢に伴う白内障は、水晶体再建術という手術があり、治すことができます。しかし、網膜は、たった1枚のカメラフィルムで、とりかえる事はできません。現時点では細胞が破壊された場合、再生させる治療はありません。早期発見の場合は被害を最低限度にすることができます。