介護保険改定 議論

要介護1、2が保険給付からはずされる?

ニュース、新聞を見ていると介護保険改定の内容が議論されているようです。その中で 「 軽度者のうち 残された要介護1・2の者の⽣活援助サービス等についても地域⽀援事業への移⾏を具体的に検討していく必要がある 」とこんな記事が出ていました。見出しだけ見ると不安になります。

予算、お金の出どころが変わるだけで、利用する側にマイナスが無ければいいのですが。

当たり前に超高齢化社会になり老人を支える人口が少ないので、支出を減らすか、収入を増やすかってことになる。ただ、働く人と介護を受ける人の割合が変わってきているので、支出も減らして、収入も増やさなければいけなくなります。ただ我が家の場合、母が高齢の祖母と叔母を介護していました。三人暮らしの家計です。介護する老人が二人もいたら?まともには働けませんよね。小さいお子さんを預ける保育園がなければ、お母さんが働けないのと一緒です。朝デイサービスに行きたくないと、駄々をこねて動かなければ会社も休まなけらばなりません。小さい子供なら泣いても抱きかかえて連れて行くことも可能かもしれませんが、大人はそうはいきません。無理やり連れていって、興奮して血圧が上がったり、気分が落ち込みすぎても困ります。うちは介護3と介護4で認知症もあったので、機嫌を損ねると大変なパターンになります。実際問題、介護1、介護2と認定される方は、誰かの支えなしでは生活が出来ない方だと思います。要介護1や要介護2で認知症もあるとなると、一人で家に居てもらうことや、一人暮らしなんて怖くて出来ませんよね。家の中、外でも事故が増えてしまいます。その責任は家族にくる。しかも認知症があれば進行してしまう。日常生活に支えが必要な方の介護保険を削ってしまえば、支えるのは家族しかいません。その結果、介護する人の働く機会もなくなり、家計の収入も減る、社会も人手が減る、税金も減るの悪循環になっていくような気がします。

基準や線引きが本当に難しいと思います。厚い手当がいるなら現役世代が負担になる。

毎月、年金や保険、介護保険、その他税金と給料から沢山引かれています。私個人は今まで入院をしたこともないですし、普段あまり病院へも行かないので、毎年の払った保険料を見ているとバカバカしく思う時もありました。

ただ現在、自分たちの親や祖父母が病気や介護を受けるようになって、保険のありがたさに痛感、感謝しています。

祖母は膝を痛めたり、大腿骨を骨折した際、自力で歩行することは困難でした。その時は要支援2の判定です。車いすはレンタルできません。自分たちで用意するしかありません。要支援2でも家族は大変でした。

いろいろな審査と判定基準があるので、誰にでもどんどん介護認定を下すことはない。厳しい基準があって、保険が支払われるのは、違法なことをされない為にも良いことだと思います。

ただ現状の基準だと、点数に反映される判断基準によって、同じ要介護2でも元気そうに見えるかたや、車いすで認知症の方もいて幅がある。差が出るのも仕方がないとは思うのですが、、、

介護施設に入ったり、介護用品に慣れたり、周りの人が手伝いすぎて本人が出来ることもできなくなってしまう弊害も理解できます。要介護1.2と要介護3のちがいは、大雑把に介助が必要とすることがある、と介助が必要の違いかなと。

全部に介助が必要でなければ家族でやりましょう、の方向なのですかね。要支援1.2の予防、支援の感覚になってしまいます。というか、その判断基準も変えないとおかしくなってしまうのではないでしょうか。

一人でも自立して事故無く生活できるようであれば、問題ないと思いますが、介護1でも介護2も誰の支えもなく生活すれば、転倒骨折や徘徊などで事故も多くなり、要介護の進みも早くなるような気がします。デイサービスなど人と接することがない一人暮らしだと、何かあっても発見もされないかもしれません。私個人的には、本人が一人暮らしをしても大丈夫かが大事だと思います。

今の要支援1~2、要介護1~5があって、今度から要介護1と2は移行で負担にならなければいいですが。それであれば要支援1から要介護5までの基準も変えないと、介護されなくて孤独死する方や、介護するために働けなくなる家族が増えてしまいます。

もちろん財源があるのでしょうけど、今の状態でも大変なのにこれ以上削られては、普通の家庭は成り立たなくなってしまいます。

もう少し手厚い手当てが欲しかったら、現役世代が税金で払う。払わないなら自分たちでやる。間接的に払うか直接的に払うのかですね。

医療がどんどん発達して、がんや脳卒中での死亡率も減っている。その分長生きするようになると今後介護が必要な人も増えてくる。病気は治して長生きはできるけど介護はその分の受け皿がないですね。