ベーチェット病

ベーチェット病とは

ベーチェット病とは、トルコのベーチェット教授により提唱された疾患である。口腔粘膜のアフタ性潰瘍、外陰部潰瘍、皮膚症状、眼症状、の4つの症状を主症状とする慢性再発性の全身性炎症性疾患です。

症状

主症状以外に副症状として、関節炎や副睾丸炎、特殊病型と言われる消火器病変、血管病変、中枢神経病変があります。副症状はベーチェット病の発症から数年経過して出現することが多いようで早期診断と治療が重要となってきます。

原因

厚生省がもっとも早く難病に指定した疾患で、未だに原因は不明です。なんらかの内因に外因が加わり、白血球の機能が過剰となり、炎症を引き起こすと考えられています。単純な遺伝疾患や感染症ではなく、遺伝因子と環境因子の両社の相互作用が病気の成り立ちに重要と考えられています。

治療法

粘膜や皮膚の病変には福腎皮質ステロイドの外用薬を使って治療します。しかし、症状の強い場合や発作頻度が多い場合、重篤な治療には炎症を抑えるために、免役抑制薬を使用します。病状は非常に多様ですので、すべての病状に対応できる単一の治療があるわけではありません。個々の患者さんの症状や重症度に応じて治療方針を立てる必要があります。